うつ病には運動が効果的!?うつ病と運動の関係性について解説

いじめ
敏儿 梁によるPixabayからの画像

うつ病の治療は主治医の指示による薬物療法が一般的です。しかし実は運動によっても、ある程度症状が改善される場合もあります。今回はうつ病だった筆者が運動を始めた事による効果を中心にうつ病と運動について解説したいと思います。

■うつの主な症状とは?

うつ病の主な症状としては、
 ・今まで楽しめていた事に興味がわかなくなる
 ・何事も悪い方向へ考えてマイナス思考になる
 ・身体がだるい
 ・眠れなくなる
 ・外出したくない

などといったものが挙げられます。

健康であれば、様々なストレスにも上手く対応することができ、時間とともにストレスも改善されていきます。しかしうつ状態のときはストレスに弱く、特に生活環境の変化や人間関係の変化に弱くなります

そのため、何事も悪い方向へ考えてマイナス思考になってしまい、日常生活に支障を来すようにもなります。

■運動が難しければまずはデイケアの利用も

私のうつの発症のきっかけは高校生の時でした。クラスの中心人物からひどい虐めにあいましたが、周りは誰も助けてくれませんでした。残念ながら担任の先生にも相談できずにいました。

その結果、悪い事ばかり考えることが増え、気分も重くなり、やる気が出ない、外に出るのが怖いといった症状があらわれました。そして自宅にひきこもるようになり、最終的にはうつ病になってしまいました。

現状は、初期の頃と比べると大分回復してきましたが、まだやる気が出ないなど症状がでる時もあります。現在は月に一度、精神科に通院し薬をもらい服用しています。

私の場合はうつ病になった際にデイケアに参加していましたデイケアでは同じ心の病を持った方達と様々な活動を一緒に行ない、交流することができます

私もデイケアを通じて同じ心の病を持った人達と知り合い、病気について様々な話をしたりしました。

話していてとても共感できる部分が多く、自分ひとりだけじゃないんだという気持ちになり、少し気持ちが楽になるといったような効果がありました

今回うつ病と運動について取り上げていますが、うつ病がひどい場合、運動する気力もないことも多くあります。そんな人はまずはデイケアから参加するのもおすすめです。

■身体を動かすことによって得られる効果とは

うつ病は人によっては、家で閉じこもりがちになる場合がありますが、可能であれば公園でのウォーキングなど、外の空気に触れる事で気分転換になります

運動によって汗を流すことによって、スッキリした気持ちになり、ストレス発散にもつながります。人によっては睡眠の質がよくなる効果がある場合もあります。

また体力・気力の回復や集中力の向上といった効果も人によってはあらわれ、ストレスに対する耐性もつく可能性もあります。

これらの運動による効果は一般的に広く知れ渡っていますが、次項ではうつ病だった私が運動によって得た効果について説明します。

■うつ病時の運動の効果(私の場合)

私はうつ病にかかった後、一念発起し、運動をする事にしました。
もともと身体を動かすのは好きだった為、運動には抵抗ありませんでした。

私の場合はランニングなど、膝に負担がかかるような運動はせず、なるべく負担の少ないウォーキングから始めました。現在でもほぼ毎日ウォーキングを続けています。

私がウォーキングなどの運動を通して実感した効果は、まず運動後は気持ちがスッキリするという事です。気持ちがすっきりしたおかげもあり、寝付きも良くなり深い睡眠が得られるようになりました。運動でカロリーも消費する為、ダイエットにも効果的です。

また外で運動をする事により、人に見られる機会が増え、家にいる時とは違い人目を気にするようになりました。

ウォーキングする前は気分が重い、面倒くさいなど思っていましたが、重い腰を上げていざ運動してみるとやって良かった、汗をかいて気持ちいいなどリフレッシュ効果もあります。

外に出ることで部屋に閉じこもる事が少なくなり、自分にとっては良い気分転換になっています。また内科の医師からもウォーキングは良いと太鼓判をおしていただけました

私の場合はウォーキングを通して、うつの症状が軽くなるといった効果がありました。うつ病で困っている人は薬物療法だけでなく、ウォーキングなどの運動も試してみてはいかがでしょうか?

くじら雲情報局編集部