今回のテーマは…。「就労継続支援A型事業所」について!
まず「就労継続支援A型事業所」とはどんな所?ということから説明していきたいと思います。
<就労継続支援A型事業所とは>
就労継続支援とは、一般企業への就職が困難な障害者について、雇用契約を結び、就労の機会を提供するとともに、その知識及び能力の向上のために必要な訓練を行う事業。
(筆者により簡略化)
就労継続支援A型とB型の違いって?
障害などの特性によって、今現在一般就労が難しい障害者の方と雇用契約を結び、様々な作業に挑戦していってもらう、これが就労継続支援A型事業所です。
似たようなものに「就労継続支援B型事業所」というのがありますが、少しだけ触れて、詳しくは割愛します。
A型事業所は雇用契約を結んでいるので、最低賃金かそれ以上の給料が支給されます。
しかし、B型事業所は雇用契約を結ばないため、A型事業所よりは給料(工賃といいます)が安くなってしまう可能性もあります。
また、ほかの違いと言えば「働くペースが違う」ということです。
A型事業所は、あくまでも一般就労を目指しているので、働く形態も一般企業とほとんど同じです。労働時間も4時間から8時間と、結構長めです。
一方、B型事業所は、自分の体調や障害の状況に合わせて、週1日とか2日、1日1時間から働く、という働き方もありなんです!(事業所により出勤時間などのルールなどは異なります。)
なので、「まずは働くことに慣れたいなぁ」「自分のペースで働きたいなぁ」という方は、B型事業所を探されるといいでしょう。
しかし、仕事に対してやる気満々で、
「今は一般就労は難しいかもしれないけど、将来は一般就職したい!」
という思いの強い方にはA型事業所をおすすめします!
作業内容も事業所によっては様々なものが用意されており、自分の目的に合った事業所もきっとあるはずです。
就労継続支援A型ではどんなことをするの?
A型事業所の作業内容の例をあげますと、
・カフェなどのホールスタッフ
・清掃作業
・パソコンなどによる入力作業
・商品の検品、袋詰め作業
などがあります。
また、筆者が通っているA型事業所「モクレン」のように、インターネット上にコラムを掲載したり、ホームページの作成代行、イベント事業の企画立案など、「自分で考える」ことを大切にし、実践を重視した作業内容が用意されているところもあります。
自分がどんな職に就きたいか、作業内容は自分でこなせる範囲かをきちんと見極めて事業所探しをする事がカギですね!
それでは、A型事業所利用までの流れを見ていきましょう!
就労継続支援A型を利用するには?
まず申請に当たって必要となってくるのは、障害者手帳です(身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳など)。これがなくても医師の意見書などがあればOKな事業所もありますが、市区町村や事業所によって異なる場合もあるので、要チェックです。
A型事業所はどこで紹介してもらえるかというと、市区町村の障害福祉窓口(市区町村によって名称が異なる場合があります)やハローワークなどが主です。
「ここで働きたい!」という事業所が見つかったら、まずは電話やメールなどで見学・体験の申し込みをしましょう。
そして、「自分に合っているな」と思ったらいざ面接!履歴書など必要な書類を用意して、面接にはスーツなど常識の範囲内での服装、髪形などで臨みましょう。
そして、無事面接に合格したら、次は市区町村の窓口を通じてサービス利用を申し込みます。
窓口で、そのA型事業所で働きたい旨を伝えると、相談員などから生活状況などの聞き取りを受けることになります。
そして、指定相談事業者などによりサービス等利用計画案をしてもらいます。
事業者に頼むのが一般的な方法ですが、実は自分で計画案を作成してもOKなのです!
あとは、サービスを受けるために障害福祉サービス受給者証を発行してもらい、仲間と共に作業に臨みましょう。
就労継続支援A型についてまとめ
A型事業所では生活支援員やサービス管理責任者などといった職員が手厚いサポートをしてくれますので、不安なことがあったら相談してみてください。
一緒に解決を考えてもらえますよ!
そんな心強い味方と共に、一般就労を目指して共に頑張りましょう!
もち猫もあなた方を応援しつつ、一般就労に向けて頑張ります!!
著者 もち猫
福祉系の大学卒業と同時に社会福祉士、精神保健福祉士資格取得。統合失調症。自分の体験談なども織り交ぜながら、主に福祉系のコラムの執筆を担当。