STOP!いじめ~SOSの声を上げよう~

いじめ

今回取り上げるテーマは、「いじめについて」です。

実は、もち猫も中学時代いじめにあっていました。悪口・陰口を言われたり、容姿のことをからかわれたり…。

中学時代は地獄のような毎日でした。親や先生に相談しても解決することはできず、相談室登校を経てついには不登校になってしまいました。

今、いじめにあっているあなたにはどうにかしてSOSの声を上げてほしいです。きっと周りの人が助けてくれます。

そんな「いじめ」について、綴っていこうと思います。

「被害者も悪い」は古い?いじめの定義とは?

まず、いじめの定義について見ていきましょう。

文部科学省のいじめの定義としては、

「いじめとは、「児童生徒に対して、当該児童生徒が在籍する学校に在籍している等当該児童生徒と一定の人的関係のあるほかの児童生徒が行う心理的又は物理的な影響を与える行為(インターネットを通じて行われるものを含む)であって、当該行為の対象となった児童生徒が心身の苦痛を感じているもの」とする。なお、起こった場所は学校の内外を問わない。」

とされています。うーん、なんだかわかりにくいですよね。


簡単にまとめてしまうと、

1.加害者、被害者に一定の関係があって
2.被害者側が心身の苦痛を感じているもの

ということになります。これで少しはわかりやすくなったでしょうか?

私が体験したいじめはこんな感じです。

・徹底的な無視
・容姿や服装に関しての悪口、陰口、からかい
・いないもの扱い(「存在感ないよね」など言われました…)
・机への落書き

これをいじめの定義に当てはめると、

1⇒私と同じクラスのいじめっ子にはクラスメイトという関係がある
2⇒私は登校できないほどの苦痛を感じている

となりますので、この行為は定義に当てはまり、「いじめ」ということになります。

この「いじめ」といえる行為を毎日のように受けていたので、私は「もう教室に行くのは嫌だ!」と親や先生に訴え、相談室登校になり、最終的には不登校になりました。

こんな私みたいな思いをする子どもが少しでも減ってほしいという思いから、このコラムを書いてみようと思ったのです。

いじめはストレス発散法?学校特有の人間関係

それでは、そういったいじめを止める、また止めるには至らなくても少しでも被害を減らすにはどうしたらいいのでしょうか

学校では、半日以上同じメンバーと過ごすことになりますよね。しかも、校則で

「スマホ・携帯は学校に持ち込んではいけない」
「休み時間に他の教室に行ってはいけない」

などと決められているところもあります。(学校によって異なると思いますが…。)
そうなると、同じ教室で同じメンバーと過ごす時間は多くなります。

しかも、スマホの持ち込み禁止などによってストレス発散方法が限られてくることから

暇だしあいつのことからかってやろう」と

あいつを無視したらどんな反応がくるか見てやろう

面白半分にいじめが始まってしまうわけです。

ターゲットになった子はたまったものじゃないですよね。

いじめは、被害を受けた子の人生を狂わせます。私のように学校に行けなくなったり、さらには人を信じられなくなってしまうのです。

上げようSOSの声!あなたは一人じゃない!

そんな風にならないために大事なことの1つとしては、

いじめを受けていることを誰かに知ってもらう

ということ。

いじめられても黙っていたり、抵抗しなければ、いじめはエスカレートします。

実際に、はじめは軽いからかいやちょっかいだったものが暴力に発展し、その被害を受けていた子が自殺してしまう、という悲しい事件もメディアで報道されていますよね。

まだ中学生、高校生、未来ある若者にいじめなんかで命を絶ってほしくない。だから、信頼できる先生でもいい、親でもいい、保健室の先生でもいいです。

とにかく

「こんなことをされていて、今自分は苦しんでいるんだ!」と声を上げてください。必ず誰かが助けてくれます。

しかし、周りのクラスメイトに「誰かに相談している」ということをどうしても秘密にしたいという子どももいると思います。

そんな時、文部科学省の〝24時間子供SOSダイヤル〟を活用してみてはいかがでしょうか?

こちらは、24時間体制で、無料で子どもや保護者がいじめなどについて相談できるようになっています。学校の先生などに相談する事が難しかったり、身近な人に知られたくない人にとっては有効な対策だと思います。

いじめの解決には直接つながらなくても、苦しい思いを吐き出すことによって精神的な負担は確実に減るでしょう。

私の場合は、藁にもすがる思いで信頼できるスクールカウンセラーの先生に相談しました。先生は、とことん相談に乗ってくれて、学年の先生方にもいじめをなくすために協力してくれるよう頼んで下さいました。

また、学年主任の先生が率先して動いてくれたのがありがたかったと思います。

いじめっ子とクラスを分けてくれたり、教室内のいじめっ子とは席を離す、グループを別にする、相談室での学習の支援などあらゆる対策を練ってくださいました。本当にありがたかったです。

中学3年の終わり頃には完全ではないもののいじめてくる子もいなくなり、不登校で家から出られない状態から、また相談室登校へ復活を遂げることができました。

私は、「いじめを受けている」と声を上げてよかったと思っています。

実際に、たくさんの大人が動いてくれました。今、実際にいじめを受けている子どもたち。信頼できる先生はいますか?先生でなくてもいいです。誰か信じられる大人はいますか?

もし信じられるならば、自分が受けている仕打ちを包み隠さず話してください。

SOSの声を上げて下さい

すぐにいじめが解決するかはわかりません。でも、勇気を出して、SOSのサインを出してみてください。きっと何かが変わるはずです。

いじめで苦しむ子が少しでも減ってほしいと思います。

著者 もち猫
福祉系の大学卒業と同時に社会福祉士、精神保健福祉士資格取得。統合失調症。自分の体験談なども織り交ぜながら、主に福祉系のコラムの執筆を担当。