統合失調感情障害とは?~症状から家族の対応まで~

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統合失調症」という病気は最近よく聞くようになったので、ご存知の方も多いと思います。

しかし「統合失調感情障害」というのはあまり聞きなれないですよね。

統合失調感情障害は統合失調症の症状と、気分障害(感情障害)の症状の両方が見られるのが特徴です。

そして、その2つの症状は同時に現れます。

他の疾患との見極めが難しいため、診断までに時間がかかるのもこの病気の特徴です。

統合失調症であると診断されていた人や何らかの不安症であると診断されていた人で、それまではできていた日常生活上の行為ができなくなって初めて統合失調感情障害であると分かる場合もあります。

そんな統合失調感情障害についてまとめました。

■統合失調感情障害の診断基準、予後など

前述のように統合失調感情障害は統合失調症と気分障害の両方の症状が2つ同時に現れる障害です。

統合失調感情障害と診断されるためにはこれが基準とされており、それぞれの症状が重なって現れなくてはなりません。

ここで統合失調感情障害の診断基準を載せておきたいと思います。

A.中断されない同一疾病期間中に、気分エピソードが統合失調症の診断基準A(※)と同時に存在する。
 
B.統合失調感情障害の罹患中に、気分エピソード(躁病エピソードまたは抑うつエピソード)
 を伴わない妄想や幻覚が存在する。

C.気分エピソードの基準を満たす症状は、疾病の活動期と残遺期を合わせた期間のうち半分以上の期間に存在する。

D.その障害は、物質(ex.乱用薬物、医薬品)または医学的疾患によるものではない。

★(※)統合失調症の診断基準Aとは?★

以下の内2つ以上のそれぞれの症状が1ヶ月(治療が成功した場合はより短い期間)ほぼ
常に存在する。これらのうち、少なくとも1つは1,2,3である。

1.妄想
2.幻覚
3.まとまりのない発語
4.ひどくまとまりのない、または緊張性の行動
5.陰性症状(感情表出の減少や意欲の欠如)

上記が統合失調症の診断基準Aです。

そしてA~Dまでが統合失調感情障害の診断基準となります(DSM-5参考)

統合失調感情障害を統合失調症と気分障害と鑑別するために、症状及びその進行を長期的に評価する必要がある場合もあります。

発症するのは男性よりも女性が多いといわれています。予後は統合失調症よりは良いとされていることも特徴といえるでしょう。

特に躁病型の場合は、寛解する可能性も高いとされています。

それでは、統合失調感情障害の中に含まれる統合失調症と気分障害とはどのようなものなのでしょうか?

■統合失調症とは?

統合失調感情障害で現れる統合失調症の症状は、妄想や幻覚、また支離滅裂な言動などを引
き起こす病気です。

幻聴や妄想は「陽性症状」というものに分類され、幻聴が酷い時には「○○をしろ」と命令されるような形で聴こえてきたり「□□するな」と禁止するような言葉が聴こえてきて、実際にそれに支配されてしまう場合も少なくありません。

妄想では「あの車は私の後をつけてきている」「隣のうちの人が自分の悪口を言っている」などと現実的でない考えが浮かんできたりします。

両方とも「不合理な考え」ですので、周りから見ていると理解不能であることが多いです。

もう一つ現れやすいのが「陰性症状」です。意欲・やる気の低下や集中力の減少、気分の落ち込みなどが起こります。

陰性症状が酷くなると引きこもりがちになり、何をする気も起きないため無為に一日を過ごしてしまう場合もあります。

また、思考力や判断力、記憶力などが低下する認知機能障害」も現れることがあります。

どの年齢でも発症しますが、10代や20代で発症することが多いとされています。

症状が続く期間は人それぞれで、数年で寛解する方もいますし治療に10~20年かかってしまう人もいます。

原因としてはまだはっきりとしたことは分かっていませんが、脳で分泌されているドーパミンなど脳内物質の過剰分泌が原因なのではないかというのが有力な説です。

統合失調症には4つのステージがあり、

1.前兆期
2.急性期
3.休息期
4.回復期

とわけられます。

この中で一番ひどく症状が現れるのが2番の急性期です。

不安や緊張感、敏感さが特に強まる時期で、了解不能(健康な人が感じることがないもの)な妄想や幻聴、幻覚に振り回されやすい時期です。

この時期が本人にとっても周りにとっても一番つらい時といっていいでしょう。

休息期や回復期には周りから見たら「怠けているのではないか」と思えるほど過眠が見られたり、だらだらと一日を過ごしてしまうケースもあります。

しかしそれは本人が悪いのではなく「病気のせい」なのです。

先ほど挙げた「陰性症状」が強く現れるため、体がだるかったり気力がわいてこないせいもあり、周りから見ると「だらだらしている」という風に映ってしまいます。

この時期にはたっぷりと休息をとって体力・気力の回復を図ることが目標となります。家族や周囲の人も見守りの姿勢でいることが大切です。

回復期には休息期のような無気力な状態から脱していきます。急性期の時には楽しめなかった趣味などにも取り組めるようになっていきます。

統合失調症の治療は、一般的には薬物療法を主として行います。多くのケースで、服薬は長い期間に及ぶことが多いです。

自分勝手に服薬を中断してしまうと再発に繋がってしまう可能性があるので、主治医の指示の下正しく服薬していくことが大切です。

■気分障害とは?

気分障害の要素には、気分が高まっている躁状態と、気分が落ち込んでいるうつ状態が混在していることが挙げられます。うつ病や躁うつ病(双極性障害)のことを総称して気分障害と呼びます。以前は「感情障害」と呼ばれていました。

気分障害の特徴としては、その気分の変動から日常生活に支障を来たしてしまうことなどがあります。

過度に強い悲しみ又は高揚が現れ、他の典型的な症状を伴っていて、身体的、社会的、職業上の機能に支障を来たしている場合に、気分障害の診断が下されます。

うつ病と躁うつ病の違いについて、触れていきます。

★うつ病とは★
うつ病の目安として、以下のような症状が2週間以上続くとその可能性が高い、というものが挙げられます。

・抑うつ気分(憂鬱、気分が重い)
・何をしても楽しくない、興味がわかない
・夜眠れない、途中で起きる、朝早く起きる
・イライラ、焦燥感
・自責感を感じる、自分には価値がないと感じる
・思考力が落ちる
・希死念慮(死にたくなる、消えたくなる)
・食欲が落ちる
・何をするにも億劫になる

こういった状態がほぼ一日中、そして毎日現れるとしたらうつ病の疑いがあります。

うつ病は、身体的・精神的なストレスが重なったり、過労、睡眠不足など生活リズムの乱れからも起きやすいとされています。

放っておくとどんどんひどくなり、ついには自分で命を絶ってしまう可能性もある病気です。もし前述のような症状で長い間お悩みなら、専門家のもとを訪れることをお勧めします。

★躁うつ病(双極性障害)とは★

今までうつ状態であっても、いきなり活発になったり、気分が高揚して万能感に駆られ何でもできるような気分などが表れた場合は躁うつ病を疑います。

躁状態では

・睡眠時間が短くても、活発的に行動している
・人の意見に耳を貸さない、横暴な態度になる
・誰彼構わず話しかける、遠慮をしなくなる
・次々にアイディアがわいてくる
・高い買い物やギャンブルを衝動的にしてしまう
・自分は絶好調だと感じている
・イライラして怒りっぽくなる

などの症状が現れます。

本人は「調子がいい」と思っていることが多いので、なかなか病院にも足が向かないというケースも多いです。

こういった活発的な「躁」の状態とうつ病の例にも挙げた様な「うつ」の状態が交互に現れることがあるのが躁うつ病です。

躁うつ病(双極性障害)は双極Ⅰ型やⅡ型など詳細に分類されていますが、今回詳細の説明は割愛させて頂きます。

最新の診断基準であるDSM-5ではうつ病と双極性障害は別々のカテゴリに分けられ「抑うつ症候群」と「双極性障害及び関連症候群」になりました。

気分障害」というカテゴリもなくなりましたが、今でも必要に応じて診断名として使われているのが現状です。

前述した「統合失調症」と、この章で紹介した「気分障害」が重なってみられるとき「統合失調感情障害」と診断されるのです

前述のように、予後としては特に躁病型は完全に寛解しやすいといわれています。

■統合失調症と診断されていた筆者が!?

筆者は、17歳の時に統合失調症と診断され措置入院となりました。病歴は15年以上になります。

しかし、30代になった時「あなたは統合失調症ではなく統合失調感情障害ですね」と主治医から告げられました。

なんと10年以上もの間「統合失調症」であると言われ続けていたのが、実は「統合失調感情障害」だったのです

筆者の症状としては

・幻聴
・妄想
・自傷行為
・不眠
・イライラ
・気分の落ち込み
・少しだけ起きる躁状態

などといったものです。

統合失調感情障害について調べていて、確かに前述のA~Dすべてに当てはまるなぁと思いました。

特に躁病エピソードとうつ病エピソードは、統合失調症と診断されてからしばらく経って現れ始めたものなので、診断名が変わってもおかしくはないなと納得しました。

しかし、統合失調感情障害と診断名が変わったからといっていきなり薬が大幅に変更されたり、治療方針が変わったり、症状が変わったりということはありませんでした。

一般的に統合失調症と統合失調感情障害と名前は違うものの、薬に抗精神病薬を用いるという点では共通しています。

あとは気分障害の治療薬として気分安定薬、抗うつ薬を用いることが多いです。

筆者は精神科医ではないのでどの薬を用いるかははっきりとは言えませんが、一般的にはこの抗精神病薬・抗うつ薬・気分安定薬を症状に合わせて処方しながら治療していくようです。

また精神療法や心理療法、リハビリテーションを併用することもあります。筆者も通常の診療の他にカウンセリングを受けています。

カウンセリングで悩みをアウトプットすることによってこころはスッキリしますし、正のフィードバックを受けることによって活かせそうなところは活かし、生活の中に取り入れています。

このように主治医やカウンセラーのアドバイスのもと、今でも病気と闘っています。

服薬についても一時期はOD(オーバードーズ/過剰服薬)をしていた時期もありますが、今は落ち着いて主治医の指示の下、適切に服用しています。

服薬を続けていれば症状も安定しますし、幻聴止めや過呼吸になった時の頓服、気分が沈んだ時の頓服なども処方して頂いているので、そちらも苦しくなった時に適量を服用しています。

ODをしていたり服薬を自己判断でやめてしまったりすると、自分が苦しくなるだけでなく周りにも迷惑をかけてしまうので、今はきちんと処方通りに服薬できるよう努力しています。

統合失調感情障害と知らされた時は驚きましたが、やはりこころの病というのは複雑で10年以上も経たないと分からないこともあるんだなぁと思いました。

しかし、診断名が変わったからといって病気に対するスタンスが変わったわけではありません。きちんと薬を服用し、主治医やカウンセラーからのアドバイスはきちんと守る。

症状に変化があれば必ず伝え、それについて話し合う。そして、薬の変更などがあれば次の診察日にきちんと効果を伝える。

このようなことを行っていけば、病気の悪化も防げますし、主治医の判断材料が増えるため診てもらう側の当事者にとっても有益なのではないかと思います。

■統合失調感情障害の治療は?

統合失調感情障害主な治療としては薬物療法と心理療法などの精神療法が挙げられます。

薬物療法では抗精神病薬・抗うつ薬・気分安定薬などを使用します。統合失調感情障害では長期的な能力障害につながることがあるため、総合的な治療が必要となってくるのです。

前述したように、統合失調感情障害「統合失調症」と「気分障害」の症状が同時に見られるものです。

その2つに有効な治療法としては、以下のようなものが挙げられます。

★統合失調症の治療★

統合失調症薬物治療に用いられるのは「抗精神病薬」というものです。症状の改善や再発の予防に大きな力を発揮します。

また休息期や回復期には、当事者が安心して過ごせる場を提供するといった環境調整も大切です。

そして、幻聴や妄想など‶了解不能(健康な人が感じることがないもの)なことを言われても否定しないこと〟も周りの人の関わり方としては重要です。

幻聴も妄想も本人にとっては「現実に起きていること」なのです。そこで否定されてしまえば、本人は傷ついて周りに相談しなくなり、人を信じられなくなってしまうかもしれません。

そういった幻聴や妄想などについては、薬物療法に加え心理療法なども行うことによって徐々に改善してくるかと思われます。

家族や周囲の人の「否定しない」「見守る姿勢」も病気の改善には欠かせない要素なので、決して見放すようなことはしないでください。

回復しているかどうか悩む場面もあると思いますが、周囲の社会資源(人、サービス、施設など)や専門家と連携をとりながら寛解に向けて歩んでいきましょう。

★うつ病の治療★

まずはストレスとなることや過労、睡眠不足などに繋がることを避け、ゆっくりと休養をとることが必要です。

「仕事を休んだら迷惑だから」

と思われる当事者の方もいらっしゃるかもしれませんが、仕事よりもあなたのからだを守ることが第一です。

そのため、不調を感じたら早めに休養をとることが必要です。

服薬については、まず抗うつ薬が治療の基本です。ただ、抗うつ薬を服用したからといって劇的に症状が改善するわけではありません。

効果が表れるまで数週間かかることもありますので、辛抱強く医師の指示の下服薬を継続していくことが必要です。

躁うつ病の場合は、気分安定薬が主の薬となります。しかしうつ状態の時に受診して「うつ病である」と診断されて抗うつ薬が処方されることもあります。

こういった場合は症状が悪化してしまうので要注意です。できればご家族など身近な方も一緒に受診して、普段の症状を客観的に伝えることも必要となってくる場合もあります。

また、躁状態の時に自分が「おかしい」状態であるということに気づかず、エスカレートしていって人間関係を破綻させてしまうケースもあります。

そういう場面をなくすように、心理教育やリハビリテーションも取り入れていくのが有効だと思われます。

さらに、躁状態が酷い時には自分や他人を傷つけてしまうこともあります。そういった場合は入院治療を考えることも必要です。

うつ病も躁うつ病も命に関わる重大な病気です。早期発見・早期治療がカギです。

★ご家族の対応~統合失調症編~★

統合失調症では、前述したように妄想や幻聴といった了解不能(健康な人が感じることがないもの)な症状が現れることがあります。それを否定しないことが大切です。

傾聴のこころを持ち、本人の言うことを肯定的に聞きながら安心感を与えることが大切です。

休息期や回復期にはダラダラしているように見えることもありますが、これも「病気のせい」なのです。

本人にとってはエネルギーの充電期間なので、ここで社会復帰を急かすような対応はやめましょう。

本人のペースに合わせて、病前に趣味であったことに付き合ったり、外を一緒に散歩するなどして、ゆっくりと前に進んでいきましょう。

服薬の見守りも大切です。

自己判断で薬をやめてしまうと再発のリスクも高くなるため、本人だけでは管理が難しい場合は手を貸してあげてください。

症状が良くなってきて「友達が欲しい」「外に出たい」と言い出したら、精神科デイケアなどに通われるのもお勧めします。

デイケアでは料理やスポーツなど様々なプログラムが組まれており、自分のやりたいプログラムに参加することができます。

プログラムに参加し、気の合う仲間と関わることで当事者の社会参加にもつながると思います。

もし「就労したい」と言い出した場合はまずは「福祉的就労」がお勧めです。

一気にフルタイムで毎日働くのではなく、障害がある人がそれに対して配慮を受けながら、将来的には一般就労を目指して訓練をしていくというものです。

詳細は割愛しますが、そうやって一歩ずつステップアップしていくことでスムーズに社会復帰が実現できる可能性も高いと言えます。

ご家族の方も決して焦らず、本人のペースや意見を大切に、そっと背中を押すつもりで見守っていってほしいと思います。

★ご家族の対応~気分障害編~★

うつ病は、ストレスや外からの刺激によって当事者のエネルギーが枯渇している状態であると言えます。

そのため「うつ病である」とわかったら、まずはゆっくり休ませてあげてください。

過干渉や過保護は避け、本人なりの休息の取り方を優先させてあげてください。

趣味に没頭するもよし、とことん眠るのもよし。

とにかくストレスなどの毒素をからだから完全に抜くことを目標としてください。

今まで無理をして頑張ってきた分、ゆっくり休むことも大切です。

しかし、生活リズムはなるべく崩さないようにした方が良いでしょう。せめて食事の時間と就寝・起床時間くらいは決めておいて、あとは自由にしても良いと思います。

仕事を休むことになると「誰かに迷惑がかかるのではないか」と心配になる当事者の方もいらっしゃると思います。

しかし、まず仕事のことは頭から出して、自分のからだとこころを浄化することに重きを置いて下さい。

仕事には、いつでも戻れます。

しかし、無理をしてからだやこころを壊してしまったら今よりもっと長い休暇が必要になります。その方がよっぽど会社にとって不利益となります。

当事者が「会社のことが気になる」などと言い出したら「今は充電の時期だよ」と説明してあげてください。

焦らせない」こともうつ病の治療には大切な心構えとなってきます。

また躁状態の場合、前述したように本人は「調子がいい」と思っている場合もあります。そこで本人に病識(病気であるという意識)を持ってもらうことが重要です。

躁うつ病でも薬(気分安定薬など)は出されますので、それを継続して服薬し続けること、自己判断でやめないことも大切になります。

うつ状態の場合、完璧思考が頭の中を支配している場合もあります。

心理教育などによって「100%でないといけない」という思考を「70~80%くらいでいいんだ」と少しでも軽く感じられるように変えていきましょう。

これらは「認知行動療法」と呼ばれる心理療法で、それ受けることによってものの考え方が変わってくるように工夫して取り組んでいくものです(ほかにも心理療法はありますが割愛させて頂きます)

また、躁うつ病を発症したときの原因を思い出してみるのも再発予防の一つの手です。ストレスだったのか、何か人間関係でトラブルがあったのか……。

原因さえわかっていれば、もしそのような状況になった時に「この場面は危ないな」とその場面を避けることができます。

周囲の人達も、当事者がそういった場面に鉢合わせないように気を配ることもできます。そうやって、再発のリスクを減らしていくのもポイントです。

服薬や心理療法を継続しつつ、再発のサインを知り発症を防ぐ。こういったことに取り組んでいくのが大切だと言えるでしょう。

そして、ご家族の方も自分のための時間を作り、息抜きをするのも大切です。

いつも当事者とばかり付き合っていると大変になってくると思いますので、たまには自分一人で近くの喫茶店に行ったり、趣味の時間を取り入れたりと、こころに余裕が生まれる工夫をすることも必要です。

そうすれば、自然に当事者にも温かく接することができるようになります。

「少し付き合うのも疲れて来たな」と思ったら、リフレッシュの時間をとってみてください。

■まとめ

以上、統合失調感情障害の特徴から当事者の社会復帰、ご家族の当事者との付き合い方までを紹介しました。

統合失調症についてなどはくじら雲情報局(当サイト)に詳細が掲載されている記事もありますので、宜しければご覧ください。少しでも参考になればと思います。

以前統合失調症と診断されていた筆者が一転して統合失調感情障害に診断名が変わったように、精神障害の分類とはとても難しいものです。

筆者のようにいきなり診断名が変わる場合もあるでしょう。

しかし、どの障害でも長い間付き合うことになるのは必然と言えるかもしれません(軽度の場合もありますが)

そうなった時に、自分がきちんと病識を持ち、治療に積極的に取り組んでいく姿勢が大切だと思います。

またご家族の方の協力も必須のものとなってきます。

当事者がどれだけ頑張って治療に励んでいても否定的な言葉かけをされたりすれば、当事者のこころはポキッと折れてしまうかもしれません。

傾聴のこころで、当事者を肯定的に受け入れながら、回復への道を一歩ずつ歩んでいってほしいと思います。

著者 もち猫
福祉系の大学卒業と同時に社会福祉士、精神保健福祉士資格取得。統合失調症。自分の体験談なども織り交ぜながら、主に福祉系のコラムの執筆を担当。